📊 先週のGBP/USD振り返り
項目 | 値 |
|---|---|
週始値 | 1.3220 |
週安値 | 1.3159(月曜) |
週高値 | 1.3468(金曜) |
週末終値 | 1.3458付近 |
前週比 | 約**+238pips(週間+1.8%)** |
先週は激動の1週間でした。週初は米イラン停戦交渉への期待と失望が交錯する中、方向感のない展開でしたが、週半ばから「有事のドル買い」が失速。米CPI(3月)が「ヘッドラインは高いがコアは落ち着いている」という内容だったこともあり、FEDが一時的な原油ショックを「見過ごす」可能性を市場が意識し始め、GBP/USDは週末にかけて1.34台後半まで急回復しました。
🔑 先週の主要イベント
米CPI(3月):表面は熱いが中身は穏やか
ヘッドライン:前年比**+3.3%**(2月2.4%から急上昇、2024年4月以来の高水準)
月次:+0.9%(うちガソリン+21.2%が全体の75%を占める)
コアCPI(食品・エネルギー除く):+2.6%(予想通り、落ち着いている)
市場反応:限定的。「原油のせいであってFEDが動く数字ではない」と市場が解釈
ゴールドマン・サックス:「FEDはエネルギー主導のノイズを見過ごすだろう」
米イラン停戦交渉:パキスタンで決裂
4月8日:米イラン間の2週間停戦合意発表 → 市場がリスクオン
4月11〜12日:パキスタン・イスラマバードで直接交渉
結果:決裂。バンス副大統領「イランが核兵器放棄を確約しなかった」として引き揚げ
ホルムズ海峡の封鎖は継続中
ただし市場の「有事のドル買い」は以前より弱まっており、DXYは月初来▲1.3%
FOMC議事要旨(3月18〜19日分)公開
利下げなし派:7人 vs 1回利下げ派:7人(完全に二分)
イラン戦争の影響について「不確実性が高く見極めが必要」との認識で一致
年内利上げを示唆したメンバーは少数にとどまる
🌍 相場の大局:「有事のドル買い」のピークは過ぎたか
先週の最も注目すべき動きは、米イラン停戦が決裂したにもかかわらずGBP/USDが上昇したという事実です。これは2月28日の開戦以来続いてきた「有事のドル買い→ポンド安」の構図に変化が生じている可能性を示唆しています。
考えられる背景:
市場が原油高によるインフレを「一時的」と見始めた(コアCPIが落ち着いている)
FEDの利上げ期待が後退(FOMC議事要旨が二分されていることが判明)
ポジションの巻き戻し(大口のドルロングが解消されている)
ただしホルムズ海峡の封鎖は継続中であり、予断を許さない状況は変わりません。
🔍 今週の注目イベント(4月13〜17日)
🟡 火曜:英雇用統計(4月14日)
発表:4月14日15:00(日本時間)
前回:失業率5.2%(10年ぶり高水準)
イラン戦争の影響が雇用市場に波及し始めているか確認
悪化→BOE利下げ観測復活→ポンド売り圧力
🟡 水曜:英CPI(3月)4月15日
発表:4月15日15:00(日本時間)
前回(2月):3.0%
イラン開戦後のデータが初反映。英版「戦後初のCPI」
BOEの次の一手を左右する最重要指標
🟡 木曜:米小売売上高(4月16日)
米国消費の実態。景気後退懸念の確認材料に
🔴 注目継続:米イラン情勢
停戦交渉決裂後の次の動き
トランプ大統領の次の対応が相場を動かす最大変数
📈 テクニカル分析
GBP/USDは週末の急回復で200日移動平均線(約1.3400)を明確に突破。テクニカル的には強気シグナルが点灯しつつあります。
現状のポイント:
サポート:1.3400(200日MA・旧抵抗線がサポートに転換)/ 1.3300
レジスタンス:1.3500 / 1.3680(2月高値)
週次テクニカル指標:強い買いシグナル(複数の移動平均線を上抜け)
RSI:上昇基調だが過熱には至らず(60付近)
🤖 編集後記
今週の最大の注目は水曜日の英CPI(3月)です。これは英国でも「イラン戦争後初のCPI」であり、結果次第でBOEの4月30日会合の方向性が定まります。「コアが落ち着いている」なら利下げ観測復活でポンド売り、「ヘッドラインもコアも上昇」ならBOE利上げ観測強化でポンド買い、という二択になりそうです。また、米イラン情勢は「決裂後の次の一手」が不明なため、引き続き突発的なヘッドラインに注意が必要です。
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