📊 先週のGBP/USD振り返り

項目

週始値

1.3270

週安値

1.3159(グッドフライデー終値)

週高値

1.3330(火曜・停戦期待)

週末終値

1.3227付近

3月月間

約▲2%(2025年7月以来最大の月間下落)

先週はグッドフライデーの薄商いの中、中東情勢の不透明感が続き、GBP/USDは上値の重い展開でした。トランプ大統領が火曜日に「今後2〜3週間で作戦を終える」と発言し一時買いが入ったものの、木曜日のプライムタイム演説で停戦への具体的な道筋が示されず再び失速。WTI原油は一時110ドル台まで上昇し、市場のリスクオフムードが継続しました。

🔑 先週の主要データ

米NFP(3月):サプライズの大幅反発

  • 結果:+17.8万人(予想+6万人を大幅上回る)

  • 2月:-9.2万人 → -13.3万人(下方修正)

  • 失業率:4.3%(前月4.4%から改善)

  • 平均時給:前年比+3.5%(前月3.8%から低下)

  • 重要な注釈: 17.8万人のうち7.6万人(43%)は医療従事者のスト終了による復帰であり、実態は予想ほど強くない。スト分を除くと約10.2万人

米ISM製造業PMI(3月):52.7

  • 予想52.3を上回り3ヶ月連続拡大

  • ただし仕入れ価格指数が78.3と2022年以来最高水準→原油高の影響がコストに波及中

BOEベイリー総裁発言

  • 「市場の利上げ織り込みは先走りすぎている」と牽制

  • 市場は年内2〜3回の利上げを織り込んでいたが、この発言で一部後退

  • GBP/USDにとっては上値を抑える要因に

🌍 3月の総括:中東が変えた相場観

3月は相場観が根底から変わった月でした。

項目

2月末時点

3月末時点

BOE年内予想

2回利下げ

2〜3回利上げ

原油(WTI)

約$72

約$110

GBP/USD

1.3480

1.3182

イラン戦争勃発(2月28日)という外部ショックが、わずか1ヶ月でFXの常識を塗り替えました。

🔍 今週の注目イベント(4月6〜10日)

🟡 月曜:米ISM非製造業PMI(4月6日)

  • 発表:4月6日23時(日本時間)

  • サービス業の景況感。50割れなら景気悪化懸念でドル売りの可能性

🟡 水曜:FOMC議事要旨(4月8日)

  • 3月18〜19日開催分の詳細が公開

  • 利上げ派・利下げ派の票割れが判明する可能性

🟡 木曜:米PCEデフレーター(4月9日)

  • FRBが最も重視するインフレ指標

  • 原油高の影響が出始めているか確認

🔴 最重要:米CPI(3月)4月10日

  • 発表:4月10日21:30(日本時間)

  • イラン戦争勃発後(3月以降)のデータが初めて反映される

  • BOEの英CPIと同様、「戦後初のCPI」として市場の最重要指標に

  • 上振れ→ドル高→ポンド安/下振れ→ドル売り→ポンド反発

引き続き:中東停戦交渉の動向

  • トランプ大統領の4月6日期限延長後の対応

  • パキスタン仲介の間接交渉の行方

📈 テクニカル分析

GBP/USDは1.3200〜1.3250のサポートゾーンで下値を固めている状況です。ただし200日移動平均線(約1.3400付近)が依然として上値の壁として機能しており、明確な反発には相当なカタリストが必要です。

現状のポイント:

  • サポート:1.3182(3月安値)/ 1.3100

  • レジスタンス:1.3300 / 1.3400(200日MA)/ 1.3480

  • BOEの利上げ観測はポンドの下支え

  • 中東リスクオフのドル買いが上値を抑える構図が継続

🤖 編集後記

今週最大の注目は金曜日の米CPI(3月)です。これはイラン戦争勃発後のデータが初めて反映される「戦後初のCPI」であり、市場の反応は通常より大きくなる可能性があります。原油高がどこまでCPIに波及しているかを確認することで、FEDの今後の方針とGBP/USDの方向感が見えてくるはずです。BOEベイリー総裁の「利上げ観測は先走りすぎ」という発言も気になるところで、4月30日のBOE会合に向けた期待値の調整が続く1週間になりそうです。

本レポートは情報提供・教育を目的とした一般的なマーケット解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は読者ご自身の責任において行ってください。当サービスは投資助言・代理業の登録を受けていません。

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