1. 先週のGBP/USD振り返り
今週のGBP/USDは1.3310〜1.3416のレンジで推移しました。週を通じて方向感のない展開が続いた後、週末にかけて注目の米雇用統計が発表されました。
2月のNFP(非農業部門雇用者数)は**-9.2万人と市場予想を大幅に下回り、失業率も4.4%**に上昇。本来ならドル売り・ポンド買いの材料ですが、中東情勢の緊迫化による原油高(WTI:$92付近)がインフレ再燃懸念を高め、ドルの下落は限定的となりました。
また、英国のOBR(予算責任局)が2026年の英国成長率見通しを**1.4%→1.1%に下方修正。BOEの3月利下げ確率もわずか20%**まで低下しており、ポンドの上値も重い状態が続いています。
2. 今週の重要イベント
日付 | イベント | 重要度 |
|---|---|---|
3/10(月) | 英国GDP(1月) | ★★★ |
3/12(水) | 米CPI(消費者物価指数) | ★★★ |
3/19(木) | BOE政策金利決定 | ★★★ |
最注目は3/12の米CPIと3/19のBOE。 インフレ数値次第で今後の方向感が大きく変わる可能性があります。
3. AI分析コーナー
今週のデータをAI(Claude)に分析させた結果、以下の3点が浮かび上がりました。
①「スタグフレーション」シナリオが現実味を帯びてきた 米国で雇用悪化と原油高が同時進行しており、FRBは利上げも利下げもしにくい板挟みの状況です。この「スタグフレーション懸念」がドルの方向感を失わせています。(出典:時事エクイティ 3/7)
②BOEの3月利下げはほぼ消滅 中東情勢による原油高でインフレ再燃が警戒され、先週75%あった3月利下げ確率が20%まで急落しました。ただしBOEの年内利下げ見通し自体は変わっておらず、3/19の発表での発言トーンに注目です。(出典:Mitrade 3/6)
③テクニカル面:1.3250が重要サポート 日足ベースで「強い売り」シグナルが継続中。1.3310〜1.3350のゾーンが短期的な攻防ライン。ここを明確に割り込むと1.3250が次のサポートとなります。(出典:Investing.com)
4. 今週の注目レンジ
価格 | |
|---|---|
上値抵抗(レジスタンス) | 1.3416〜1.3450 |
下値支持(サポート) | 1.3250〜1.3310 |
現在値(3/9時点) | 1.3335付近 |
5. シナリオA / B
シナリオA:米CPIが予想を上回った場合(インフレ再燃) → ドル買いが加速し、GBP/USDは1.3250方向への下押し圧力が強まる可能性があります。
シナリオB:米CPIが予想を下回った場合(インフレ鎮静化) → 弱いNFPと合わせてドル売り材料となり、1.3416〜1.3450方向への回復が考えられます。
6. 編集者の一言
弱い雇用統計という判断材料が出たのに、相場は予想と違う動きをした週でした。原油高と中東情勢という不安定要素が重なると、教科書通りにいかないと改めて感じました。来週のCPIで少し方向感が出るか注目しています
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